エアコンのリモコンをなくしてしまうと、「電源が入らない」「冷房が使えない」「賃貸で弁償が必要?」など、急に困ってしまいがちです。特に夏や冬のピーク時は、一刻も早く解決したいトラブルですよね。
本記事では、家電エンジニアとしての現場経験を踏まえ、「エアコンのリモコンをなくした」時の完全ガイドします。
- まずやるべき最初のチェック
- 本体ボタン(応急運転)位置
- 賃貸物件での注意点
- リモコン代替品の選び方
- 古い型番で純正リモコンが入手できない場合の対応
この1記事で、あらゆる状況に対応できる内容を網羅しています。
キツネコロ君エアコンのリモコンが見つからなくなっちゃった!どうしよう



まずは落ち着こう!この記事を見ればリモコンがなくてもエアコンが使えるようになるからね。
エアコンのリモコンをなくした!まず最初にやるべきこと


基本チェックリスト(まずは落ち着いて確認)
エアコンのリモコンが突然見つからない――この状況は誰にでも起こりえます。焦ってしまいがちですが、実際には “家の中の予想外の場所からひょっこり出てくる” ケースが圧倒的に多いです。まずは深呼吸して、以下のチェックリストを丁寧に確認してみてください。
以下は、リモコン紛失時の“あるあるスポット”です。
- ソファの隙間やクッションの下(落ち込みやすい最上位)
- ベッドの上・毛布の間・布団の折り目(寝ながら操作して紛れ込むケース多数)
- テーブルの下・椅子の下・棚の裏(小さな衝撃で転がりやすい)
- 子どもがオモチャ箱に入れてしまう(小さなお子さんがいる家庭では定番)
- 家族が別室に持って行っている(家族に知らないか聞いてみる)
リモコンは軽くてスリムなため、少しぶつかっただけで転がり、本人の記憶と全く違う場所に移動してしまうこともあります。



本当に見つからないときはどうしたらよいかな?



見つからない時は同一メーカーのリモコンがないかや、本体の応急運転を確認してね。具体的に説明していくよ。
別室の同メーカー製エアコンのリモコンがあるなら“試す価値あり”
もし自宅に 同じメーカーのエアコンが複数台ある場合、別室のリモコンで操作できる可能性があります。エアコンの赤外線信号は、メーカー共通コードで設計されていることが多く、型番が違っても以下のような“基本操作”が通るケースがよくあります。
- 電源の ON/OFF
- 冷房の起動
- 暖房の起動
- 自動運転(AUTO)
- 温度の上下(▲/▼)※動作しない機種もあり
つまり、風向き・除湿・内部クリーンなどの細かい設定はできないことがありますが、「とりあえず冷房/暖房を使いたい」状況なら十分実用的です。特に 同メーカー同士、かつ同年代のモデル だと動作する確率が高く、実際の現場でも頻繁に確認される方法です。



え!違う部屋のリモコンでも動くことあるの!?



メーカーが同じなら、基本操作は通ることが本当に多いんだよ。緊急時にはまず試してほしい方法なんだ。ただし、誤反応を防ぐためにリモコンのコードを変更している場合はコード調整が必要だよ。
リモコンをなくした時に本体で電源を入れる方法(応急運転)


リモコンが手元にないときに最低限の運転を行うための緊急機能ですが、正しく扱わないと故障や思わぬトラブルにつながる場合もあるため、注意点を理解して使うことが重要です。
まず、本体パネルを開ける際にはツメ(樹脂パーツ)が折れやすいため注意が必要です。特に、近年のエアコンに多い フィルター自動清掃機能付きモデルでは、購入から一度もパネルを開けたことがないご家庭も多く、樹脂パーツが固着していたり、経年劣化で脆くなっている場合があります。
普段フィルター掃除を自分で行っている場合はパネルの開閉に慣れているため問題が起きにくいのですが、「初めて開ける」場合に破損リスクが特に高いので、開ける方向と力の入れ方には十分注意してください。
正しいパネルの開け方(より具体的に)
前面パネルの左右には“わずかな凹凸(指を掛けるための溝)”が用意されています。ここに左右の指を引っかけて持ち上げます。開き方は車のトランクが開くようなイメージです。
- 片側だけを無理に持ち上げない
- 正面から均等に力をかける
- 冬場や古い機種では樹脂が固くなっているため特に慎重に
必ず両手で均等に力をかけながらゆっくり開けることを意識しましょう。
また、応急運転スイッチは“押す”ことで電源の入/切ができる機能ですが、5秒以上など長押ししてしまうと注意が必要です。機種によっては、技術者がエアコンを取り外す際に冷媒(ガス)を室外機へ回収するための 「強制冷房運転」 が作動してしまうことがあります。このモードは、冬場であっても強制的に冷房運転に切り替わり、コンプレッサーを連続運転させる特殊モードです。
応急運転でできること
応急運転モードでは、各メーカー共通で以下のような“最低限の動作”が可能です。
“自動運転”として、部屋の温度に応じた簡易制御(冷房・暖房)を実行
これはあくまで「エアコンの最低限の機能」であり、細かな温度変更や風量調整を行うことはできません。ただし突然リモコンが見つからなくなった場合などは重宝されます。
※温度変更・風量調整は不可の機種が多い。とはいえ、応急運転は“冷房はだいたい26〜28℃”“暖房は22〜24℃前後”の設定で動く機種が多く、極端に不快になることは少ないです。緊急時の応急対応としては十分実用的と言えます。



とりあえず暑さ・寒さをしのぐなら、本体の応急運転ボタンだね。



機種によって本体の応急運転ボタンの配置場所が違うから詳しくは取り扱い説明書でパネルの開け方や場所を確認してね。
リモコンをなくした時のスマホ操作(アプリ編)





リモコンを使わずにエアコンを操作する方法にはスマホ操作もあるよね。



そうだね。ただし初期設定が完了していない場合はリモコンがないとそもそも設定が出来ないから注意が必要だよ。
エアコンのリモコンをなくした際に「スマホで操作できるんじゃない?」と思う人は多いですが、実は Wi‑Fi対応のエアコンでも“必ず使えるわけではありません”。というのも、エアコンと家庭用Wi‑Fiルーターを接続する 初期設定の段階で、リモコン操作が必須になる機種がほとんどだからです。
具体的には、メーカー公式アプリとエアコン本体をリンクさせる際に、
- リモコンで設定画面を呼び出す
- 無線LAN設定モードに入れるためのボタンを押す
- SSIDをオンにする操作を行う といった工程が必要になります。
そのため、 Wi‑Fi機能は付いていても、リモコンが手元にない状態で“まだWi‑Fi設定をしていなかった場合”、スマホ操作は基本的に使えません。
すでにリモコンでWi‑Fi接続済みのエアコンであればスマホ操作がそのまま可能ですが、未設定のままリモコンだけ紛失した場合は、この方法は利用できないケースが大半です。
スマートリモコンを使えば操作可能?
スマートリモコンも同様です。学習させる純正リモコンがなければ、スマートリモコンでのエアコンの操作は出来ないので注意が必要です。スマートリモコンは、従来の赤外線リモコン信号を学習させることで、スマホから送信できるようにする装置です。以下のような利点があります:
- リモコン信号を学習してほぼ全機能をスマホ化できる
- 外出先から操作可能(帰宅前に冷房ONなど)
- 室温や湿度の自動制御が可能(モデルによる)
- タイマー設定・リマインダー・スケジュール運転など、リモコン以上の便利さ
- 別メーカーの家電も一括で操作できる(テレビ・照明・扇風機など)
スマートリモコン(Nature Remo や SwitchBotなど)を使えば、赤外線方式のエアコンならほぼ操作できますがこれはリモコンが無い状態では対応ができません。
リモコンをなくした(賃貸編)|原状回復と費用
賃貸物件でエアコンのリモコンをなくしてしまった場合、ほとんどのケースで 「紛失=入居者負担」 と判断されます。エアコンのリモコンは「設備扱い」とされるため、照明リモコンとは異なり、紛失すると原状回復義務が発生する可能性が高く、放置して退去するとトラブルの原因にもなりかねません。
賃貸での紛失は、金銭負担だけでなく「勝手に互換リモコンを買うと余計に話がこじれる」という落とし穴もあります。管理会社の規定を無視して自己判断で代替リモコンを買ってしまうと、「設備と異なるものが使われた」として、退去時に追加費用を請求されるケースもあります。
そのため、紛失に気づいたら “まず管理会社や大家さんへ連絡する” のが鉄則です。誠実に対応すれば、必要以上の請求を避けやすく、話し合いもスムーズに進みます。
通知が必要な理由(詳しく解説)
- 原状回復義務があるため:エアコンは部屋の設備の一部であり、付属品も含めて入居時点の状態に戻す義務があります。
- 勝手に買い替えると設備変更扱いになることがある:互換リモコンや汎用リモコンを勝手に用意すると、「元の設備と違うものを設置した」として指摘されるケースがあります。
- メーカー在庫の手配を管理会社が代行してくれる場合がある:管理会社がメーカーに問い合わせてくれることもあり、手間が減ります。
- 退去時トラブルを避けられる:事前相談があれば「紛失の事実を共有している」ため、余計な疑いを避けられます。
部品の保有期間(10年以上など)を過ぎた古いエアコンでは、純正リモコンがすでに生産終了しているケースもあります。まず管理会社へ相談するのが安心です。
リモコンをなくした時の代替リモコン(純正・汎用)


エアコンのリモコンを紛失した際に多くの人が真っ先に悩むのが「代わりに何を買えばいいのか?」という点です。実は、リモコンには 純正・汎用 の2種類があり、どれを選ぶかによって“使える機能の範囲”“操作の快適さ”“価格”“対応の確実性”が大きく変わります。ここでは、それぞれの特徴をより深く解説しながら、自分に最適な選び方のポイントを紹介します。
1. 純正リモコン(最優先)
純正リモコンは、メーカーがそのエアコン専用に設計した“本来の操作環境を完全に再現できる唯一の選択肢”です。
- 動作の確実性が最も高い
メーカーが保証する動作互換性があり全機能を100%再現できます。細かなモードや特殊運転にも対応しています。 - 細かい風量・温度調整が可能
冷房・暖房の温度設定、風量調整、風向き変更、内部クリーン、除湿モード、節電運転など、機種固有の機能をすべて扱えます。 - 本体と通信方式が一致しているため動作が安定
赤外線コードはメーカー独自の仕様で作られているため、純正を使うと誤作動や未対応の心配がありません。
ただしデメリットとして、価格が高め(4,000〜10,000円)、生産終了の可能性があるという点は注意が必要です。
2. 汎用リモコン
代替策としてまず検討したいのが「汎用リモコン」を入手する方法です。ただし、一口に汎用リモコンと言っても、実は大きく分けて次の3タイプがあります。
- 特定メーカー対応品(○○メーカー専用の汎用リモコン)
- 特定機種対応品(型番を指定して使うタイプ)
- 多くのメーカー/機種に対応した「マルチリモコン」
この3つをきちんと区別せずに購入してしまうと、「自分のエアコンでは一部機能しか使えない」「そもそも反応しない」といったトラブルにつながりやすくなります。そのため、通販サイトでエアコンのリモコンを探すときには、商品説明欄をよく読み、「特定メーカー対応」「特定機種対応」「マルチ」のどれなのか を意識して選ぶことが大切です。



とりあえず応急運転で使いながら、純正か汎用かゆっくり考えてリモコン選ぶよ!



そうだね。特に汎用リモコンは今使っているエアコンの型名が使えるかどうかをチェックしてね。
要点まとめ(箇条書き)
記事のポイントをまとめます。
- リモコンをなくすと電源操作・冷房暖房の起動ができず急に困るが、まず落ち着くことが大切。
- 紛失リモコンは家の中の意外な場所から見つかることが多い。ソファの隙間、布団、テーブル下、棚裏、オモチャ箱などを優先的に探す。
- 同じメーカーのエアコンが別の部屋にあれば、そのリモコンで電源・冷暖房・自動運転など基本操作だけ使える可能性が高い。
- リモコンが見つからないときは、本体パネル内の「応急運転ボタン」でエアコンを最低限動かせる。
- パネルを開ける際はツメが割れやすく、古い機種や冬場は樹脂が硬くなってさらに破損リスクが高い。
- スイッチを長押しすると「強制冷房」など誤ったモードに入る可能性があるため押しすぎ注意。
- Wi-Fi対応エアコンでも、初期設定はリモコン操作が必要なことが多く、未設定の状態ではスマホ操作はできない。
- 賃貸でリモコンを紛失すると「原状回復=入居者負担」になることがほとんど。
- 勝手に互換リモコンを購入すると設備変更扱いになる可能性があり、退去時トラブルの原因になる。
- 純正リモコンが最も確実で、全機能が使えるが価格は高めで在庫切れの場合もある。
- 汎用リモコンには「メーカー対応品」「機種対応品」「マルチリモコン」があり、種類を混同して買うと反応しないことがある。
- 購入時は必ず対応メーカー・対応型番を確認する。
エアコンのリモコンをなくしても、実は取れる手段はとても多いです。焦らず、この記事の手順を一つずつ試せば、ほぼ確実にエアコンを使える状態まで戻せます。あなたの環境に合った最適な方法で、快適な空間を取り戻してください。









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