5つ
乾燥が遅くなる
主な原因パターン
2〜3倍
フィルター詰まりで
増える乾燥時間の目安
4つ中
の原因は
自分で対処できる
- ドラム式洗濯機の乾燥が遅くなる5つの原因と見分け方
- 自分でできるフィルター・ダクト掃除の具体的な手順
- DIYで解決できるケースとプロに頼むべきケースの判断基準
- 修理・クリーニング費用の相場と業者選びのポイント
まず確認|あなたの症状はどのタイプ?
ドラム式洗濯機の乾燥トラブルは「症状」によって原因が絞れます。以下のチェックリストで、あなたの状況に近いものを確認してください。
乾燥が遅い・終わらない 症状チェック
当てはまる症状の数で原因の目安がわかります
- 乾燥時間が購入当初より明らかに長くなった(例:2時間→4時間以上)
- 乾燥終了後も衣類がやや湿っている・生乾きのにおいがする
- 乾燥フィルターの掃除を1ヶ月以上していない
- 洗濯物をいつもパンパンに詰め込んで乾燥している
- 洗濯機の設置場所が狭い・換気が悪い・冬場は特に寒い
- エラーコードが繰り返し表示されている
1〜2個:フィルター詰まりまたは使い方が原因の可能性大。この記事の対処法で自己解決できます。 3〜5個:複合的な原因の可能性あり。フィルター掃除から試してダメなら業者相談を。 エラーコードあり:すぐにメーカーに問い合わせてください。
キツネコロ君うーん、「フィルター掃除を1ヶ月以上していない」が当てはまる…。あとパンパンに詰め込んでるのも心当たりあるな。



その2つが重なっているだけで、乾燥時間が大幅に延びます。次のセクションから原因別に対処法を解説しますので、当てはまった項目から順番に試してみてください。
原因①【最多】乾燥フィルター・ダクトのホコリ詰まり
ドラム式洗濯機の乾燥が遅くなる原因として圧倒的に多いのがフィルター・ダクトへのホコリ詰まりです。ドラム式は「熱風を循環させて水分を蒸発させる」仕組みで動いています。空気の通り道にホコリが溜まると熱風の流れが妨げられ、乾燥効率が大きく落ちます。
乾燥フィルターの掃除手順
乾燥フィルターの掃除は難しくありません。以下の手順で行ってください。
電源を切ってフィルターを取り出す
運転終了後、電源を切ってから乾燥フィルターを取り外します。フィルターの位置はドア開口部の下側または上部にあります(機種により異なります。取扱説明書で確認してください)。
乾いた状態でホコリを取り除く
フィルターを濡らす前に、乾いた状態でホコリを剥がし取ります。ティッシュや乾いた布でフィルター表面を一方向に拭き取るとキレイに取れます。先に濡らすとホコリが繊維に絡まって取りにくくなるので注意。
ぬるま湯で水洗いして完全に乾燥させる
粗いホコリを取り除いたら、ぬるま湯でやさしく水洗いします。洗い終わったら完全に乾かしてから取り付けてください。濡れたまま取り付けると乾燥効率がさらに下がります。
フィルター奥(ダクト入口)も確認する
フィルターを取り外したあと、奥の空洞(ダクト入口)を懐中電灯などで照らしてみてください。白いホコリがびっしりあれば、掃除機の細いノズルで吸い取ります。この作業で乾燥時間が劇的に改善するケースもあります。
エンジニアの本音:取扱説明書には「乾燥のたびに掃除」と書いてあることが多いですが、毎回は難しい方が大半です。現実的には週1〜2回の掃除が乾燥効率を保つ最低ラインです。2週間以上放置するとホコリが固まって取りにくくなります。
フィルター掃除しても改善しない場合:奥のダクト詰まりを疑う
フィルターを定期的に掃除しているのに乾燥が遅い場合、フィルターより奥の乾燥ダクト(内部の空気の通り道)にホコリが蓄積している可能性があります。この部分は自分では掃除できない機種が多く、プロによる分解クリーニングが必要です。購入から3〜5年以上経過していて一度も内部クリーニングをしていない場合は要注意です。
内部ダクト詰まりのサイン:フィルターを掃除しても改善しない/運転中に異様なにおいがする/洗濯機本体が以前より熱くなる、などが複数当てはまる場合は内部ダクトの詰まりを疑い、プロへの相談を検討してください。



フィルター掃除って毎回しないといけないの?正直面倒くさいな…



毎回は難しいですよね。ただ2週間以上放置するとホコリが固まって取りにくくなりますし、乾燥時間が目に見えて長くなります。せめて週1回を習慣にすると乾燥時間が安定して、電気代の節約にもなりますよ。
原因② 洗濯物を詰め込みすぎている
意外と見落とされがちなのが「洗濯物の量が多すぎる」という問題です。ドラム式洗濯機には「洗濯容量」と「乾燥容量」の2種類が設定されており、乾燥容量は洗濯容量より少ないのが一般的です。
| 機種の目安 | 洗濯容量 | 乾燥容量 | 乾燥可能な量の目安 |
|---|---|---|---|
| コンパクトタイプ | 7〜8kg | 3〜4kg | シャツ約15〜20枚分 |
| 一般的なドラム式 | 10kg | 6kg | シャツ約30枚分 |
| 大型ドラム式 | 12kg | 7〜8kg | シャツ約40枚分 |
洗濯物が乾燥容量を超えると、衣類が絡まって熱風が均一に当たらなくなります。結果として、乾燥運転の時間が大幅に延びたり、一部の衣類が生乾きのまま終了したりします。
要注意:シーツ・タオルケット・デニムなど厚手・大判の衣類は水分を大量に含み、絡まりやすいため乾燥効率が特に下がります。これらは単独または少量ずつ乾燥させることをおすすめします。乾燥時は容量の7〜8割を上限にするのがベストです。
衣類の素材・種類も乾燥時間に影響する
ウール・シルク・デニムなど厚手・水分保持力が高い素材は乾燥に時間がかかります。また、長袖シャツやパジャマは絡まりやすく、ドラムの中で固まってしまうことも。乾燥コースを「しっかり」モードに設定するか、乾燥前に衣類をほぐしてから入れると改善する場合があります。



え!洗濯できる量と乾燥できる量が違うなんて知らなかった。全部まとめて乾燥してたよ…



これを知らない方は本当に多いです!洗濯から乾燥まで連続運転するなら、最初から乾燥容量に合わせて洗濯物を入れるのがコツです。取扱説明書の「乾燥容量」を一度確認してみてください。
原因③ 給水栓が閉まっている・水圧不足
「乾燥に水道水が必要なの?」と驚かれる方も多いですが、ヒートポンプ式・水冷除湿式のドラム式洗濯機は、乾燥時に水道水を使って湿気を冷やし排出します。給水栓(水道の蛇口)が閉まっていたり、水圧が極端に低かったりすると、乾燥が正常に機能しません。
確認方法:洗濯機の裏側または横にある給水用の蛇口(水栓)が開いているか確認してください。引越し後・水道工事後・長期不在後に閉まったままになっているケースがよくあります。蛇口を反時計回りに回すと開きます。
なお、ヒーター乾燥式(ヒートポンプを使わないタイプ)の機種は乾燥に水を使わないため、この原因は当てはまりません。お使いの機種の乾燥方式は、取扱説明書または側面のシールで確認できます。



給水栓!引越しのとき閉めたまま忘れてたかも。これだったら今すぐ直せるね!



引越し直後や水道工事後によくあるパターンです。給水栓を開けるだけで乾燥時間がスッキリ正常に戻ることがあります。まず確認してみてください。
原因④ 設置環境の問題(室温・湿度・換気)
洗濯機の設置場所の環境も乾燥効率に大きく影響します。特に冬場の脱衣所や換気が悪い場所に設置している場合は、室温・湿度の影響で乾燥時間が長くなります。
室温が低いと乾燥が遅くなる理由
ドラム式洗濯機は室内の空気を取り込んで熱風に変えて循環させます。室温が低い(目安として10℃以下)と、空気を温めるのに多くのエネルギーが必要になり、乾燥時間が延びます。特に冬の洗面所・脱衣所は冷えやすいため、夏場より乾燥時間が30〜60分以上長くなることがあります。
湿度が高い・換気が悪い環境
乾燥時に洗濯槽から発生した湿気をうまく排出できないと、乾燥効率が下がります。洗濯機の周辺に物を置いて空気の流れを妨げていたり、脱衣所の換気扇を使っていないケースも多く見られます。
すぐできる改善策4選:①乾燥運転中は脱衣所の換気扇を回す ②洗濯機の周囲に5cm以上のスペースを確保する ③洗濯機の上に物を置かない(給排気口をふさがない) ④冬場は洗濯機設置場所を軽く暖めてから運転する
原因①〜④のまとめ
ここまでの4つの原因はすべて自分で対処できます。まず①フィルター掃除 → ②洗濯量の確認 → ③給水栓の確認 → ④設置環境の改善、の順で試してみてください。多くの場合はこの4ステップで解決します。



うちの洗濯機、冬の寒い脱衣所に置いてて換気扇も使ってなかった。それも関係してたのか!



はい、冬の脱衣所は特に影響が出やすいです。換気扇を回すだけでも乾燥時間に差が出ますので、ぜひ試してみてください。フィルター掃除と合わせて行うと、さらに効果的です。
原因⑤ 内部ダクトの深部ホコリ蓄積(プロ対応が必要)
原因①〜④をすべて確認・対処しても乾燥時間が改善しない場合、洗濯機内部の乾燥ダクト(空気の通り道)に大量のホコリが蓄積している可能性があります。この部分は自分では掃除できない機種がほとんどで、プロによる分解クリーニングが必要です。
エンジニア目線での解説:ドラム式洗濯機の内部ダクトは、乾燥のたびにホコリが少しずつ堆積します。表面のフィルターはその入り口しかガードできていません。3〜5年使用した機種では、ダクト内部に厚さ数センチのホコリの塊が形成されていることがあります。このホコリは熱を帯びており、機種によっては発煙・異臭の原因になることもあります。
自分での対処 vs プロへの依頼:判断の目安
🔧 自分で対処できること
- 乾燥フィルターの定期掃除(週1〜2回)
- フィルター奥の入口部分を掃除機で吸引
- 洗濯槽クリーナーで槽内の汚れを落とす
- 給水栓・設置環境の確認・改善
- 洗濯量を乾燥容量の7〜8割に調整する
👨🔧 プロに依頼すべきこと
- 内部乾燥ダクトの分解クリーニング
- ヒートポンプユニットの洗浄
- ヒーター・温度センサーの点検・交換
- エラーコードが示す部品の修理・交換
- 異音・異臭がある場合の原因調査
分解クリーニング・修理費用の相場
ドラム式
分解クリーニング
25,000〜40,000円
メーカー修理
(部品交換)
20,000〜60,000円
家電修理
専門業者
10,000〜30,000円
ドラム式洗濯機の分解クリーニングは縦型より工程が多いため費用は高めです。ただし、クリーニング後は乾燥効率が大幅に回復し、電気代の節約にもなります。購入から5年以上経過しているなら、修理か買い替えかを含めてプロに相談することをおすすめします。



内部のダクトにそんなにホコリが溜まるなんて知らなかった。クリーニング代、結構するんだね…



確かに費用は高めですが、乾燥時間が正常に戻ると電気代が毎月数百〜千円以上節約できることも。長期的には元が取れるケースが多いです。まず自分でできる対処をすべて試した上で検討してみてください。
修理・買い替えを検討すべきサインと業者依頼の流れ
以下のような症状がある場合は、自己対処では解決が難しいケースが多いです。早めにメーカーまたは修理業者に相談しましょう。
すぐに専門家へ相談すべきサイン:エラーコードが繰り返し表示される/運転中に焦げたようなにおいがする/乾燥中に異音(ガタガタ・キュルキュル)が出る/洗濯機本体が異常に熱くなる/乾燥運転が途中で何度も止まる
業者に依頼するときの4ステップ
STEP 1:エラーコードを確認・メモする 表示されているエラーコードをメモし、取扱説明書またはメーカーサイトで内容を確認する
STEP 2:保証期間を確認する 購入から1〜2年以内はメーカー保証が使える場合あり。延長保証に加入していれば5〜10年カバーされていることも
STEP 3:複数から見積もりを取る メーカーサービスセンターと家電修理業者の両方から見積もりを取り、費用と期間を比較する
STEP 4:修理か買い替えかを判断 購入から8年以上かつ修理費が新品の40%以上になるなら、省エネ性能が高い新機種への買い替えが長期的にお得なケースが多い
買い替えの目安:ドラム式洗濯機の平均寿命は約10〜12年です。購入から8年以上経過している場合、修理しても他の部品が次々と故障する可能性があります。修理費用が新品の30〜40%以上になるなら、買い替えを前向きに検討することをおすすめします。最新モデルはヒートポンプ乾燥の効率が大幅に向上しており、電気代の節約効果が高いです。



修理か買い替えかって難しい判断だよね。どっちにするか迷いそう…



「修理費が新品の40%以上かつ使用年数8年以上」が買い替えの目安です。最近のドラム式は乾燥効率が格段に上がっているので、長く使うほど電気代の差も出てきます。迷ったら複数の業者から見積もりを取って比較してみてください。
まとめ:乾燥が遅いときに試すべきこと・やってはいけないこと
ドラム式洗濯機の乾燥が遅い・終わらない原因と対処法をまとめます。
まず試すべき対処法(この順番で):
- 乾燥フィルターを掃除する 週1〜2回、乾いた状態でホコリを取ってから水洗い・乾燥後に取り付ける
- 洗濯量を乾燥容量の7〜8割に調整する 取扱説明書で「乾燥容量」を確認する
- 給水栓(水道の蛇口)が開いているか確認する 引越し・水道工事後は特に要確認
- 設置環境を整える 換気扇を回す・洗濯機周囲のスペースを確保する・洗濯機の上に物を置かない
- 乾燥コースを「しっかり」に設定する 「おまかせ」より乾き具合が改善することがある
やってはいけないNG行動:
- 乾燥容量を大幅に超えて詰め込む(乾燥効率が大幅に低下する)
- 濡れたままのフィルターを取り付ける(乾燥時間がさらに延びる)
- 異臭・異音・エラーコードを無視して使い続ける(故障が拡大する可能性がある)
- フィルター掃除を1ヶ月以上放置する(固まったホコリは取りにくくなる)
- ドライヤーや熱湯でフィルターを急いで乾燥させる(変形・故障の原因になる)
- ドラム式洗濯機の乾燥フィルターはどのくらいの頻度で掃除すべきですか?
-
メーカーは「乾燥のたびに掃除」を推奨していますが、現実的には週1〜2回が目安です。2週間以上放置するとホコリが固まって取りにくくなり、乾燥時間が大幅に延びます。乾燥運転の後にすぐ取り出してホコリを除去する習慣をつけると継続しやすいです。
- 乾燥時間が突然長くなった場合、どこから確認すればいいですか?
-
まず乾燥フィルターの詰まりを確認してください(最多原因)。次に洗濯物の量が乾燥容量を超えていないか、給水栓が開いているか、設置環境に問題がないかを順番に確認します。これらを試しても改善しない場合は内部ダクトの詰まりやセンサー不良が疑われるため、メーカーまたは修理業者への相談をおすすめします。
- 乾燥が終わっても衣類が湿っている場合の原因は何ですか?
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主な原因は①乾燥容量を超えた詰め込みすぎ ②乾燥フィルターの目詰まり ③洗濯物が絡まって固まっている ④乾燥コースの設定が「おまかせ」で乾燥量に対して不十分、の4つが多いです。乾燥設定を「しっかり」モードに変更し、衣類を乾燥容量の7割程度に減らしてみてください。
- ドラム式洗濯機の分解クリーニングはどこに依頼すればいいですか?
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メーカーのサービスセンター・家電量販店の修理サービス・ハウスクリーニング専門業者の3つが主な選択肢です。内部ダクトの分解クリーニングはすべての業者が対応しているわけではないため、事前に「ドラム式の乾燥ダクト内部まで対応できるか」を確認してから依頼してください。費用相場は25,000〜40,000円程度です。
- 乾燥が遅くなると電気代は上がりますか?
-
はい、乾燥時間が長くなると電気代は増加します。ドラム式洗濯機の乾燥1回あたりの消費電力はヒートポンプ式で約0.5〜1kWh、ヒーター式で約1〜2kWh程度です。乾燥時間が2倍になれば電気代もほぼ2倍になります。フィルターを定期的に掃除するだけで乾燥効率が改善し、電気代の節約にもなるため、日常的なメンテナンスが経済的にも重要です。
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