7つ
うるさい音の
主な原因パターン
9割
は自分で対処
できる原因
15年
フィールドエンジニア
としての修理経験
- 冷蔵庫がうるさくなる7つの原因(コンプレッサー・ファン・霜など)
- 音の種類(ブーン・カタカタ・ポコポコ)から原因を見分ける方法
- 自分でできる対処法と、すぐに業者を呼ぶべきケースの判断基準
- 修理 vs 買い替えの正しい判断タイミング
冷蔵庫の音がうるさくなる7つの原因

冷蔵庫は複数の部品が同時に動いているため、「どの部品が鳴っているか」を把握することが解決への最初の一歩です。
あなたの冷蔵庫、どんな音がしますか?
当てはまる症状をチェックしてください
- 「ブーン」と低く唸るような音が続いている
- 「カタカタ」「ガタガタ」と振動音がする
- 「ポコポコ」「ゴボゴボ」と液体が流れるような音がする
- 「キーン」「ピー」という高い音がする
- 以前より音が大きくなった、または急に鳴り始めた
1つでも当てはまる方は、この記事の「音の種類別 原因の見分け方」セクションで詳しく確認してください
原因①:コンプレッサーの過負荷
コンプレッサーは冷蔵庫の心臓部で、冷媒を圧縮して庫内を冷やすための圧縮機です。「ブーン」という低い振動音の主な原因はコンプレッサーの過負荷です。食材の詰め込みすぎ、冷蔵庫周辺の放熱スペース不足、ドアのパッキン劣化などにより庫内温度が上がると、コンプレッサーがフル稼働し続けて音が大きくなります。
原因②:冷却ファンの汚れ・異物
冷蔵庫内には冷気を循環させるための冷却ファン(蒸発器ファン)が搭載されています。ファンに食品のカスや異物が挟まると「カタカタ」「カラカラ」という音が発生します。また、霜がファンに付着して擦れると「ガーガー」という摩擦音になることもあります。
原因③:霜の過剰蓄積
自動霜取り機能のある冷蔵庫でも、ドアの開閉が多い・パッキンが劣化しているなどの理由で霜が過剰に蓄積することがあります。霜が多くなると冷却ファンに接触して異音が発生したり、冷却効率が下がってコンプレッサーが長時間稼働したりします。
原因④:設置状態の問題(傾き・振動の共鳴)
冷蔵庫は水平に設置されていないと、コンプレッサー動作時の振動が床や壁に伝わり、「ガタガタ」という振動音・共鳴音が発生します。また、冷蔵庫の上に軽い物を置いている場合も、振動で「カタカタ」と音がすることがあります。
原因⑤:冷媒(ガス)の流れる音
「ポコポコ」「ゴボゴボ」という音は、庫内を循環する冷媒(冷却ガス)が配管を流れる音です。これは故障ではなく正常動作音であることがほとんどです。特に冷蔵庫を新設・移動した直後や、長時間電源を切った後に再起動した際によく聞かれます。
原因⑥:コンプレッサーの経年劣化
製造から8〜10年以上経過した冷蔵庫では、コンプレッサー自体の劣化により音が大きくなることがあります。内部のベアリングの摩耗やオイルが消耗し、稼働音が増大します。この場合は自分での対処は難しく、修理または買い替えを検討する段階です。
原因⑦:製氷機(自動製氷)の動作音
自動製氷機能付きの冷蔵庫では、製氷中に「ガコン」「ドン」という音がすることがあります。これは製氷皿が傾いて氷を落とす正常動作音ですが、給水タンクに水が少ない状態が続くと製氷ポンプが空回りして高い音を発することがあります。
7つの原因まとめ
- ①コンプレッサー過負荷 / ②冷却ファン異物・霜 / ③霜の蓄積
- ④設置不良(傾き・共鳴) / ⑤冷媒の流れ音(正常)
- ⑥コンプレッサー劣化 / ⑦製氷機の動作・空回り
キツネコロ君こんなに音の原因があるんだね!でも音だけ聞いてもどれかわからない…。



実は音の種類と鳴るタイミングを組み合わせると、かなり絞り込めるよ。次のセクションで音のパターン別に原因を整理しよう。
音の種類別!原因の見分け方【ブーン・カタカタ・ポコポコ】


音の種類と鳴るタイミングを組み合わせることで、原因はほぼ特定できます。修理の現場でも最初に必ずこの確認から始めます。
「ブーン」「ウーン」という低い音が続く → コンプレッサー系
低い唸り音が常時続く場合、コンプレッサーがフル稼働している状態です。以下を確認してください。
- 冷蔵庫の両サイド・背面に5cm以上の空きスペースがあるか
- 庫内に食材を詰め込みすぎていないか(8割以下が理想)
- ドアパッキン(ゴムの縁)が破れたり変形したりしていないか
- 設定温度が必要以上に低く設定されていないか
エンジニアの本音:「ブーン音が急に大きくなった」という相談の約6割は、冷蔵庫の背面や側面が壁にぴったりついて放熱できていないことや、傾きによるガタツキが原因でした。まず設置スペースや冷蔵庫下部の脚でガタツキを調整確認してみてください。
「カタカタ」「ガタガタ」という振動音 → 設置・ファン系
振動音は2種類の原因が考えられます。「上のほう・外側から聞こえる」場合と「内部から聞こえる」場合で対処が異なります。
| 音の聞こえ方 | 想定される原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 冷蔵庫の上・外側から | 上に置いたものが振動している | 上の物を撤去 |
| 冷蔵庫全体が揺れる感じ | 床面の傾き・脚の浮き | 水準器で水平を確認し、脚を調整 |
| 庫内から聞こえる | 冷却ファンへの異物・霜の接触 | 電源OFF後に霜取りを実施 |
| 背面から「ガタン」と大きく | コンプレッサーの振動 | 修理依頼が必要 |
「ポコポコ」「ゴボゴボ」という液体音 → 冷媒の流れ(正常)
冷媒が配管を流れる音で、基本的には故障ではありません。特に以下のシーンで聞こえやすくなります。
- 新しい冷蔵庫を設置してから最初の数日間
- 長時間電源を切った後に再起動した直後
- 自動霜取り後、温められた冷媒が再循環するとき
💡 豆知識:ポコポコ音は冷媒「R600a(イソブタン)」や「R134a」が液体から気体に変わるときに出る音です。飲み物の炭酸が泡立つのと同じ原理なので、異常ではありません。ただし音が異常に大きくなったり、庫内が冷えなくなったりした場合は冷媒漏れの可能性があるため注意が必要です。
「キーン」「ピー」という高い音 → ファン・コンプレッサーの異常
高音は注意が必要なサインです。冷却ファンのモーター劣化、またはコンプレッサー内部の部品異常が疑われます。この音が断続的ではなく常時続く場合、放置するとファンモーターの焼き付きや部品破損につながるため、早めにメーカーへ相談することをおすすめします。
音の種類で原因を判断する早見表
- ブーン・ウーン → コンプレッサー過負荷(設置・詰め込み・パッキン確認)
- カタカタ・ガタガタ → 設置不良またはファン異物・霜
- ポコポコ・ゴボゴボ → 冷媒の流れ音(ほぼ正常)
- キーン・ピー → ファン/コンプレッサー異常(早めに相談)



うちは「カタカタ」音がするよ。冷蔵庫の傾きって自分でも確認できる?



うん、スマホの水準器アプリで確認できるよ。前後左右どちらかに1〜2度傾いているだけでも振動が増幅されることがあるんだ。脚の調整ネジで直せることが多いので、次のセクションで手順を説明するね。
自分でできる対処法【原因別 手順ガイド】


ここでは原因ごとの対処手順を具体的に説明します。費用と難易度も添えているので、まず自分でできそうかを確認してから始めてください。
対処①:設置環境の改善(放熱スペースの確保)
費用
0円
難易度
簡単
所要時間
5〜10分
設置スペースを確認する
冷蔵庫の両側面は最低5cm、背面は最低10cmのスペースが必要です。壁や収納棚に密着していると放熱できずコンプレッサーが過負荷になります。
上に置いたものをすべて移動させる
冷蔵庫の天板に電子レンジや小物を置いている場合、振動で「カタカタ」音が発生します。まずすべて撤去して音が変わるか確認してください。
背面のホコリを掃除する
背面の放熱コイル(コンデンサー)にホコリが溜まると冷却効率が下がります。掃除機のブラシアタッチメントでホコリを取り除きましょう。
対処②:水平調整(脚のネジ調整)
費用
0円
難易度
少し手間
所要時間
15〜30分
スマホの水準器アプリで傾きを確認する
「水準器」「水平器」で検索すると無料アプリがあります。冷蔵庫の天板にスマホを置いて、前後・左右の傾きをチェックします。
前脚の調整ネジを回す
多くの冷蔵庫は前面下部に調整脚(ネジ式)があります。低い側の脚を時計回りに回して伸ばし、水平になるように調整します。後ろ脚は固定式が多く、調整は前脚のみで対応します。
調整後に再度水準器で確認する
前後・左右どちらも水平になったことを確認してから運転を再開します。床が水平でない場合は防振ゴムマット(ホームセンターで500〜1,000円程度)を脚の下に敷くと効果的です。
対処③:ドアパッキンの清掃・交換
ドアパッキンが汚れたり変形したりしていると冷気が漏れ、コンプレッサーが常時フル稼働します。まず清掃で改善するかを試みましょう。
パッキンの状態を確認する
紙を挟んでドアを閉め、引っ張ったときに抵抗があれば密閉できています。すっと抜けてしまうと密閉不良です。破れや亀裂がある場合は交換が必要です。
汚れていれば中性洗剤で清掃する
食品のカスや油汚れがパッキンに付着していると密閉性が低下します。中性洗剤を薄めた布でパッキン全体を拭き取り、乾拭きで仕上げてください。
✅ パッキン清掃が効果的なケース:パッキンの汚れを拭いてドアの開閉感が変わった場合、コンプレッサーの稼働時間が短くなり数時間以内にブーン音が落ち着くことが多いです。1日様子を見て音が静かになってきたら清掃で改善できています。
対処④:製氷機の給水タンクを満タンにする
製氷機から高い音がする場合、まず給水タンクが空またはほぼ空になっていないか確認してください。水が少ない状態で製氷ポンプが動くと空回りして「ヒーン」という音が出ることがあります。給水タンクを満タンにして様子を見ましょう。
💡 製氷機の異音予防:給水タンクには必ず水道水を入れてください。ミネラルウォーターなどを使うとミネラル分がポンプや配管に詰まる原因になります。また、給水タンクのフィルター(浄水フィルター)は交換時期を守って定期的に変えましょう。
自分でできる対処法まとめ
- 設置スペース(側面5cm・背面10cm以上)を確保し、背面ホコリを除去
- 水準器アプリで傾きを確認し、前脚のネジで水平調整
- ドアパッキンを清掃
- 製氷機の給水タンクを満タンにして空回りを防ぐ



全部試してみるよ!でも、これで直らなかったら業者を呼んだほうがいい?



そうだね。自分でできることを全部試しても改善しない場合は、コンプレッサーやファンモーターなど内部部品の問題の可能性があるよ。次のセクションで「修理すべきか・買い替えるべきか」の判断基準もまとめたので参考にしてね。
業者に頼む vs 買い替える|判断基準と費用の目安


「修理代が高いから買い替えた方が安い」は必ずしも正しくありません。年数と費用のバランスで判断するのが正解です。
自分で対処できる vs 業者が必要なケースの分類
🔧 自分で対処できる
- 設置スペースの改善・背面ホコリ除去
- 水平調整(脚のネジ調整)
- 上に置いたものの撤去
- ドアパッキンの清掃
- 製氷機の給水タンク補充
- 庫内の食材の量を減らす
👨🔧 業者に頼むべき
- コンプレッサーの交換・修理
- 冷却ファンモーターの交換
- 基板(制御基板)の修理・交換
- 冷媒(ガス)の補充・漏れ修理
- ドアパッキンの交換(純正品手配込み)
修理費用の目安と買い替えの判断ライン
冷蔵庫の主な修理費用は以下の通りです(メーカー・型番により変動します)。
| 修理内容 | 目安費用(部品代+工賃) | 判断 |
|---|---|---|
| ドアパッキン交換 | 5,000〜15,000円 | 7年以内なら修理 |
| 冷却ファンモーター交換 | 15,000〜30,000円 | 8年以内なら修理 |
| 基板修理 | 20,000〜50,000円 | 7年以内なら修理検討 |
| コンプレッサー交換 | 50,000〜100,000円 | 基本的に買い替えを推奨 |
エンジニアの本音:修理現場でよく聞かれたのは「修理するか買い替えるか」の相談です。私がいつも伝えてきた判断基準は「修理費用が新品価格の5割を超えるなら買い替え」です。コンプレッサー交換は5〜10万円かかることが多く、15〜20万円の新品冷蔵庫に対して高額すぎます。また、設置から10年以上経過した冷蔵庫は1つ直しても次々と他の部品が壊れ始めるため、買い替えを優先したほうが結果的にコストが安くなるケースが多いです。
STEP 1 自分でできる対処法を全て試す(費用0円)
STEP 2 改善しなければメーカーまたは家電量販店の修理窓口に見積もりを依頼する
STEP 3 修理費用が新品価格の5割以上 or 設置から10年以上 → 買い替えを優先
STEP 4 修理費用が妥当なら修理を依頼してコンプレッサー・ファンを交換
🚨 これは絶対NG:冷蔵庫の内部(コンプレッサー・基板・冷媒配管)を素人が自分で開けて修理しようとするのは危険です。冷媒ガスは可燃性・有毒性のあるものも多く、誤った処置で冷媒が漏れると換気不足の室内では健康被害の恐れや発火の恐れがあります。内部の修理は必ず専門の修理業者に依頼してください。
修理 vs 買い替えの判断まとめ
- 修理費用が新品価格の5割未満 かつ 設置から10年未満 → 修理が有利
- 修理費用が新品価格の5割以上 または 設置から10年以上 → 買い替えを検討
- コンプレッサー交換は5〜10万円以上かかるため、ほぼ買い替えが正解



うちの冷蔵庫は9年目なんだ。カタカタ音が直らなかったら買い替えを考えた方がいいかな…。



9年だとまだ修理で十分ケアできる時期だよ。まず設置の見直しと水平調整を試してみて、それで改善しなければ修理の見積もりを取ってから判断しよう。カタカタ音の原因によっては1〜2万円で直ることも多いから。
まとめ|冷蔵庫の音は「種類」で原因が9割わかる
冷蔵庫の音がうるさくなったときは、まず「どんな音か・どこから聞こえるか」を確認することが解決への一番の近道です。自分でできる対処法(設置スペース・水平調整・パッキン清掃)から試せば、費用ゼロで解決できるケースも少なくありません。
- ブーン音 → コンプレッサー過負荷。設置環境・詰め込み量・パッキンを確認
- カタカタ音 → 設置不良または上に置いた物の振動。水平調整と上の物を撤去
- ポコポコ音 → 冷媒の流れ音で正常。特に新品・再起動直後は2〜3日で落ち着く
- 自分で試しても改善しない → 修理業者に見積もり依頼、費用と年数で修理か買い替えかを判断
- キーン・ピーという高音が続く場合はファン/コンプレッサー異常のサイン。放置すると悪化する
- 設置から10年超かつ修理費が高額な場合は買い替えを優先した方がコスパ良い
- 内部の修理を自分でするのは厳禁(冷媒ガスのリスクがある)
他の家電トラブルも解決できます
よくある質問(FAQ)
- 冷蔵庫のブーン音が夜だけうるさく聞こえるのはなぜですか?
-
夜間は周囲が静かになるため相対的に音が大きく感じられます。また、夜間はドアの開閉が少なくなり庫内温度が安定することでコンプレッサーが休止・起動を繰り返す周期が変わり、起動音が気になりやすい場合もあります。昼間と夜間で音量が明らかに違う場合は、設置環境の見直しをしてみてください。
- 新しく買った冷蔵庫がポコポコ音を立てていますが故障ですか?
-
故障ではありません。新品冷蔵庫は設置後2〜3日間、冷媒ガスが配管内を循環しながら安定するためポコポコ・ゴボゴボという音が出ることがあります。庫内がしっかり冷えていれば問題ありません。1週間以上経っても音が続き、かつ冷えが悪い場合は初期不良の可能性があるためメーカーへ連絡してください。
- 冷蔵庫の音を静かにする防音・防振グッズはありますか?
-
はい、市販品として「防振マット」などがあります(500〜2,000円程度)。ただし、防振マットは振動の共鳴を抑える効果はありますが、コンプレッサーや設置不良による根本的な音を消す効果はありません。まず原因を対処してから補助的に使用することをおすすめします。
- 冷蔵庫がうるさくなったのと同時に冷えが悪くなりました。どうすればいいですか?
-
音と冷えの悪化が同時に起きている場合、コンプレッサーの不具合・冷媒ガス漏れ・ファンの故障などが考えられます。これらは自分での修理が難しく、放置すると食品が傷む恐れがあるため、早めにメーカーのサービスセンターまたは家電量販店の修理窓口へ連絡することをおすすめします。
- 冷蔵庫の音がうるさい場合、メーカーに連絡する前に何か準備することはありますか?
-
以下の情報をメモしておくとスムーズです。①冷蔵庫の型番(庫内ラベルまたはドア内側に記載)、②製造年・購入時期、③音の種類(ブーン・カタカタなど)と発生するタイミング、④庫内が冷えているかどうか。型番があると部品の在庫確認が素早くでき、修理の見積もり連絡がスムーズになります。










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